柿の木坂 (懐メロで振り返る日本の心)

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作詩 石本美由紀  作曲 船村 徹
昭和32年 歌 青木 光一

春には 柿の花が咲き
秋には 柿の実が熟れる
柿の木坂は 駅まで三里
思い出すなあァ ふる里のョ
乗り合いバスの 悲しい別れ


東京目黒の柿の木坂は現在は真っすぐでなだらかだが、かつては、西側へ大きく湾曲した急坂で、神田や京橋の市場へ野菜を出荷するため、この坂を通らなければならない労働者にとって道中屈指の難所であったという。
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その名の通り坂道の両側は柿の木であったことから「柿抜け坂」「駈抜け坂」と呼ばれたことが地名の由来と言われている。

「柿の木坂」は地方から出てきた人たちが仕事でこの坂を駈抜けるたびに古里の別れた家族や友人たちを思う哀愁の歌なのである。
現代は新幹線や飛行機で容易に全国移動できるが当時の交通手段は列車のみかつ経済的にもゆるされず、古里に帰れる状況になかった。
だから柿の木ひとつが人の心を大きく揺り動かした。
貧困だったかもしれないが現代人が遠く及ばないほど当時の人の心は優しかったのである。



Commented by 森の音 at 2006-03-28 22:56 x
東京には~坂という地名が、
多いですね。
起伏が結構激しいということの、
表れなのでしょうか?
坂に限らず東京の地名は、
由来や雰囲気のある名前が多くて、
聞くだけで情緒が漂います。


Commented by at 2006-03-29 09:25 x
森の音さん、おはようございます。
東京の地は元々起伏が激しかったらしいですね。坂道というのは人の生き方を表現する恰好の題材です。だから昔の歌の文句に多いのでしょうか。(トムノグ)

by kokoro-tomnog2005 | 2006-03-27 22:57 | お~い ニッポン | Comments(2)

日々のことをお気軽に綴っています。(トムノグ)
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