トップの思い上がり
2006年 06月 22日
飄々とした語り口で人気のあった柳昇師匠がこの世を去って3年、
今の企業社会の乱れを見たら何と話してくださるだろうか。
著書に
「トップ」の「思い上がり」は危ない二人三脚
というコラムがあります。以下要旨を紹介します。
事業を興して成功するということは、もちろんその経営者の能力によるところが大ですが、時の運や周りの人々の知恵や努力など、いろいろなことの積み重ねの結果でもありましょう。
ところが、えてして自分の力で自分の思うようにやったからうまくいったのだ、さあどうだ、と鬼の首でも取ったように偉ぶる経営者がいます。そういう人は、世の中の情勢が変わってきても、自分の力を過信しているあまり、周囲のうるさい古参を遠ざけたり、若い人の言うことも聞かず、「裸の王様」のようになって失敗してしまいます。成功も失敗もワンマンからであり「トップ」の「思い上がり」は、ちょっとしたことで転んでしまう二人三脚と同じです。くれぐれもご用心を。
この柳昇師匠のコラムにぴったりな企業の失敗経営者はたくさんいます。
つい最近も裸の経営者が大失敗を犯しました。
普段は立派な社長部屋で解らぬ書類に目を通し、黒塗り高級車で移動し、平身低頭の振りをしている多くの社員にまつりあげられ、ただの飾り物になっていました。
欲得の視点だけで仕事をし、人の心を省みない愚かな飾り物です。
トップの思い上がりで汚れ朽ちてしまった社屋に取り残された残物は
信頼喪失という大きな荷物のかたまり。
組織の歯車となっていた社員は、負のかたまりを抱えながら難局を乗り越えねばなりません。
「堅実に大道を進む」
当然ながら大事なことであります。
別館ブログ「トムノグおじさん飲食日記」
http://ficskokoro.blogzine.jp/2nog/
わが国の企業特に上場企業の経営者はサラリーマンです。特別な経営能力がなくても組織が勝手にまわりますが経営者に判断能力がないから狭い視野で欲に駆られるのでしょう。思い上がりは戒めたいことです。
判断、洞察といった経営眼を持っている経営者は少ないと思います。
私は現在無能な経営者のおかげでとんだとばっちりを受けています。
そういう連中と連帯責任をとるのは嫌です。
肝に命じて大道を進みたいと思います。
しかし大道を行っていれば正当な行動がとれると思います。私も肝に命じます。
またお立ち寄りください。
<トムノグ>