福祉の心

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今日、仕事の関係で知的障害者施設を訪問しました。
その施設を運営されている職員の皆さんはとても愛情深い優しい心の方ばかりです。
当然施設環境は素晴らしく障害者の皆さんも快適に生活しています。
平日は6時間の農産物の生産作業をし、休日は陶芸、絵画、書などの文芸活動、年間行事として学園祭りや旅行などを実施し明るく楽しい学園生活です。

ところが昨年、国は財政難を理由とした財源カット策として「障害者自立支援法」を施行しました。自立支援とは名ばかりで要は障害者の方々に費用負担を強いる内容です。5年間は経過措置を設けたようですが5年後から自己負担の費用が払えない人は施設にいられないという悪法です。
いつから日本は弱い立場である障害者の人たちを見捨てるような国家に成り下がってしまったのでしょうか。
これは官僚が考えたものです。
公務員といえば国民全体の奉仕者として公共の利益のために働く仕事です。
この精神を忘れた気骨のない公務員はもはや公務員ではありません。本当に情けない限りです。
そしてこのような法律をいとも簡単に国会で成立させてしまう国会議員達も情けない限りです。

法は「障害者は施設を出て町の中で自立して暮らそう」という要旨のようですが、町の中で暮らすことが不自由であるから施設に入園するのであって現実を踏まえない理屈です。
ここで誤解があってはいけないので整理します。
町の中で自立できる場合は環境を整えて支援します。
町の中で自立できない場合は環境の良い施設に入園します。
この区分に合致している法なら受け入れられます。
しかし違うのですよ。あくまで財源カット策なんです。
いくら貧乏な国になっても弱い人を切り捨てるような社会は許せません。自分も家族も健常だから関係ないと思うことは危険です。

日本の危うい方向は私達ひとりひとりがブレーキをかけなければなりません。
「絶対、弱い者いじめの社会になってはいけない!」
訪問の帰り、車中思わずつぶやきました。




Commented by 森の音 at 2007-04-21 23:24 x
本当に福祉に携わるものとして、
言いたいことは一杯あります。
自立って何でしょう?
自分で稼いで自活する。
そんなことができる障害者はほんの一握りです。
弱者を助けるからこそ、福祉なんです!
グランドデザインというのは、
頭の良い霞が関の人が考えたもので、
実際に人の心まで踏み込んだものではないです。
強者ばっかりに目を向ける、
この政治は一体なんでしょうね。

Commented by トムノグ at 2007-04-23 22:23 x
森の音さん、こんばんは。
訪問先の事務局長さんが言ってました。
「現場を見たことがある官僚、政治家は一人もいません。人の痛みなんか見向きもしない人が国を動かしているんです。」
その通りと思います。
森の音さんは福祉の最前線におられるのですよね。言いたいことが一杯あるとのことわかります。
おっしゃるとおり弱者を助けない福祉なんてあり得ませんね。
なんとかならないのでしょうか。
この国は・・・

by kokoro-tomnog2005 | 2007-04-20 18:25 | お~い ニッポン | Comments(2)

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