日本の貧困はどうなる

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日本FP協会が発行しているジャーナル誌6月号に「日本の貧困・その実態とアドバイス」と題された特集が掲載されていた。
FP業の観点からいえば業務の対象は富裕層であり対極にある「貧困層」がテーマになることは少なかった。
しかし80年代から所得格差の進行によってついに深刻な問題として提起せざるを得ない状況になってきた。



G7(先進7カ国、日・米・英・独・伊・仏・加)では米国に次いで2位、OECD(経済協力開発機構、加盟30カ国)ではメキシコ、米国、トルコ、アイルランドに次いで5位である。我国は国際的にみて非常に高い貧困率(15.3%)となってしまった。
*貧困率とは「国の平均的な所得の50%以下の所得しかない人の割合」をいう。
ちなみに北欧諸国は4~6%台と非常に低いのが特徴と述べられている。諸制度の違いが大きく影響するのであろう。

日本の貧困実態は
生活保護世帯が104万世帯、貯蓄ゼロが22.8%、離婚率上昇と母子家庭世帯の低所得水準、単身高齢者と無年金者、若年単身者と非正規労働者など問題が多様化している。
貧困者が増えることは、社会全体の活力を失い社会不安と犯罪を助長する結果となる。
このままでは米国と同じ格差社会となり健全な国の姿ではなくなってしまう。

では貧困問題を解決し格差を是正するにはどうしたらよいのだろうか。
当のジャーナル誌は
「教育、雇用対策、社会保障が3つの大きな柱」と強調している。
教育・・・質の高い教育制度の早期充実。
雇用対策・・・正規労働者の常態化、最低賃金の改定など法整備。
社会保障・・・弱者救済のための制度を取り戻す、財源である税制改正を実施する。

いったん壊れかけた社会の仕組みの修正は容易ではないが緊急課題であることはいうまでもない。
さて昨日参議院選挙が公示された。
この選挙の結果によって国が良くなるのか悪くなるのかわらないが、誰も悪い方向を望んでおらず修正できる可能性はどういうカタチなのか、ならばどうするのか再考する絶好の機会であることは間違いない。

多くの国民はもちろん格差社会を望んでいない。


Commented by まさかず@コノ葉は風にのって at 2007-07-14 00:10 x
トムノグさん、こんばんは。ご無沙汰しておりました。今月はなかなかハードな日々を過ごしています。
さて、格差社会ですが、状況はかなり深刻なんですね。この格差ということばも僅か数年で悪しくも定着した感じを受けています。限定的な年齢層に限らず、貧困層も若年化しているという話も耳にします。何故なんでしょうか、どうして、とここ数週間考えることがしばしばあります。今、いろいろなものが不確かではっきり見えない、この選挙で少しでも一光の筋を見出せればと思うのですが。。

Commented by トムノグ at 2007-07-15 15:27 x
まさかずさん
日本の格差はかなり進んでしまいました。
世代間の不公平も深刻です。
経済成長期からバブル崩壊、その後さらに無理な経済上昇を求めたこと、米国の経済植民地に落ちたことなどが要因と思います。
そして社会の心が失われた結果、人と人を支えあう仕組みが壊れてしまったのではないかと思います。
参院選はどうあるべきか答えは出ていると思いますがその先は結構時間がかかりそうですね。


by kokoro-tomnog2005 | 2007-07-13 11:49 | お~い ニッポン | Comments(2)

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