気になる経済・景気動向
2007年 10月 26日
たまには国内外経済の動向についてファイナンシャルプランナーらしいコメントも必要かと思いますが、不確定要素が多く明解なお話しができないのが実情です。
しかし経済の基本的なメカニズムから推測されることは考えられます。
では日本経済の現況はどうでしょうか。
大衆感覚で感じる経済・景気は決して良くないはずです。
一番わかりやすい単純化した理論はこうです。
「景気が停滞するということは企業活動が停滞し個人の収入が増加しないので消費が減退し物価が下落する。そして経済を活性化するため金融当局が金利を下げて企業の金利負担を減少させ設備投資を高め景気を回復させるということ。」
実際にはいろいろな要因があるので必ずしもこの理論通りでないこともありますが、基本的にはこうしたメカニズムで動いています。
どうでしょう。
この状態はバブル崩壊からずっと続いていると思いませんか。
景気が過熱すれば物価も高騰して金利も上昇します。
しかしそんな場面は訪れていません。
これは長らく続いてきた経済の仕組みが対応できていないことを物語っているといえます。
最近気になることのひとつに金価格の上昇があります。
これには「円安」「金利低下」「株価下落」「インフレ懸念」「政情不安」「原油価格の高騰」などの変動要因がありますが嫌な材料ばかりです。
そろそろ日本経済の仕組みにも大なたを入れる時期が近づいているのですが不安定な政局、悪玉高級官僚、利益追求のみの企業などの存在が大きな障壁となっています。
メカニズムが複雑になりすぎて、全体像が分かりにくくなったのはなんとなく感じます。目先のことが自分のあずかり知らないところで劇的に変化させられてしまうことへの不安が皆の疑心暗鬼を生むのではないでしょうか?
経済とは中国の言葉の「経世済民」から来ていると聞きましたが、現代においてはそういう概念は吹き飛んでしまったようですね・・・
複雑~わかりづらい~疑心暗鬼
その通りです。
私はこの停滞はそもそも日米貿易摩擦から始まっていると思っています。政治的に米国にさまざまな媚を売ってきたつけの結果です。
700兆円もの国債残高はほとんど米国への拠出金ではないかとも思ってしまいます。
真に豊かな国になるためどうしたら良いのか。
そのための国のリーダーが必要です。
でもいないんだよねぇ・・・
こんなようなことが書かれていました。
生物とは一つの形でとどまっているのではなく、
つねに分裂したり新陳代謝して動いているものだ。
循環が生の意味である。
一つところにとどまっているのは
即ち死を表す。
経済を生物に例えるのは無理があるかも、
知れませんが滑らかに循環をさせるといのが、
景気の上昇に繋がることだと思います。
もっとも循環というからには上昇だけでなく、
下降もあって当然だと思いますが・・・
大分下降したのでもう上昇しても
いいはずですが、庶民の実感がないところが、
今回の景気上昇の摩訶不思議なところです。