今こそ芸術文化大国を目指せ
2012年 05月 11日
小磯良平 「アネモネ」(1932年) Pカード
長引く経済低迷で活力を失い悲観論ばかりの日本。
経済が豊かであった方が良いに決まっているが以前のような状況に容易に戻らないことは
誰でもわかっている。
しかし国策をしっかり確立すれば貧困国にはなりえないのではないか。
政治と行政、財界が目先の利を追うのでなく真に日本の将来を考えるのだ。
経済大国でなくてもいい。
ある程度成熟したのだから国の質を問う時代であってよい。
国民が路頭に迷わない程度の生活が送れる国づくりはそれほど難しいものではないはず。
日本という国を世界に示す時なのだ。
最低生活が送れれば潤いとなるのはやはり人々の心の豊かさだ。
その心を動かすものは人による創造と表現ではないだろうか。
今こそ揺るぎない芸術文化大国となって経済だけではないことを認めるべきであろう。
金ばかりが心を支配したら今のように暗い社会となるのである。
芸術文化大国のイタリア、フランス、スペインなどは、同じく経済は低迷しているが確固たる文化を持っているせいか暗さがないように思うがいかがか。
日本には世界に誇れる芸術文化があるのだ。
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