警察から出てきた謎の名画その行方は

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2008年 ブリヂストン美術館の図録から
「出船」  岡 鹿之助


5/19新聞各紙の報道で判明した。
大阪府警・東署の署長室に飾られている名画「出船」岡鹿之助など19点を大阪府監査委員会が「府民に観賞できる機会を提供できるよう有効活用を図るべき」との監査結果を公表。
さらに作品の取得経緯が不明などとして備品登録がされていなかったことも不適切と指摘した。

さてこの作品は時価7億円ともいわれるが今回の騒動で謎めいてきた。
報道によれば1954年(昭和29年)頃、旧庁舎完成時に地元企業から寄贈された可能性があると考えられたが確認できなかったとある。
その後、1992年(平成4年)に庁舎建替えのため仮庁舎への移転作業中に倉庫から見つかったとあり、その後、署長室に飾られたとある。
その他の18点はエレベーター前など庁舎内に飾られたと。(この中にも評価の高い作品が含まれている)

しかし2008年(平成20年)にブリヂストン美術館で開催された岡鹿之助展で「出船」が展示公開されている。同展の図録によれば個人蔵とある。
大阪府警・東署が貸し出したのか。(これまでの管理状況から東署が貸し出したとは考えにくい、それと東署が所蔵していたことをブリヂストン美術館がどのような経緯でわかったのか、そうだとして個人所蔵と表記したのはなぜ?)
あるいは他に個人で所蔵されている人がいてそちらから貸し出されたのか。
となると東署の作品は贋作なのか。
報道された写真と図録を比較してみたが異なっている点は見当たらない。
細かい部分も一致しているので同一のものと思われる?
いやいやどっちかが贋作? それとも真作で同じ作品が2点?


昭和2年の作品で40号もの大作が2つもあるとは思えないが、わからない。
謎を呼ぶ名画の正体は果たして何か。
真作であったらブリヂストンとの関連はいったい何か。
ブリヂストンも当時の説明をしなければならないかも。

そしてその行方はどうなるのでしょうか。
絵画ファンにとってはおもしろいニュースです。


by kokoro-tomnog2005 | 2012-05-22 10:59 | アートな日々 | Comments(0)

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