希少 昭和初期の新版画

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これは、版画家・山岸主計(やまぎし・かずえ 1891-1984年)の木版画で私の大事なコレクションです。
制作は昭和3年(1928年)で「セーヌ河畔にて」という題目です。
作品は上質な和紙に摺られていますが経年劣化は避けられず相当やけています。

山岸主計は長野県伊那市出身、木版画の彫り師として修業を積む傍ら西洋画の基礎も習得。
1913年から1916年まで新聞挿絵の彫りを担当、1926年から欧米各国を旅行し風景版画を多数制作しました。掲載の作品はこの時期にあたります。
東京国立近代美術館に1927年から1929年の作品が数点収蔵されています。

新版画とは明治30年前後から昭和時代に描かれた木版画をいいます。
明治、大正時代の作品は関東大震災でオリジナルの版木のほとんどが焼失してしまいましたので希少です。
第2次大戦前の昭和初期の作品も戦災で同様です。

これほどの希少な作品ですが見向きもされず忘れ去られたのか地方の骨董店で埃まみれになって眠っていました。
店主は価値を知らなかったのかとても安い値段で購入できました。
私は良い作品であることを知っていましたので新しい額とマットに入れ替え息を吹き返させました。
見事によみがえり大変うれしく思います。

80年前のセーヌ河畔、浪漫的な心をかきたてる上品な風景です。



by kokoro-tomnog2005 | 2014-11-14 15:38 | アートな日々 | Comments(0)

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