心をこめて仕事をさせていただく
2015年 01月 08日
昭和職業絵尽「酒杜氏」木版画 和田三造 制作:昭和16年(個人蔵)
相次ぐ大手企業のクレーム対応を見て教訓的な言葉を思い出す。
松下幸之助の「事業は人なり」
本田宗一郎の「人の心を知る」
欧米化していく日本の企業はこの偉大なる企業人のふたりが残した言葉を重くかみしめなければいけない。
能面のような顔をした企業役員の説明や形だけの謝罪ではこの先、同様の繰り返しを続けるだけだ。
グローバル化とかコンプライアンスとか・・・そんなことじゃないのだ。
日本独自の道徳観念と倫理に基づいて「人が人に心をこめて対応する」ことが大事なのである。
低価格の商品を販売するためにコスト削減することで失う多くのもの。
そこには人の心を顧みない人間の格好をした冷めた販売機が動いているだけだ。
弱小零細企業に携わる自分としては以前から感じていることである。
「心をこめて仕事をさせていただく」
あたり前なことだが難しい。