斜陽化を急ぐ生損保業界

「日生が三井生命を買収」との新聞記事に何のためにと感じた。

保険料収入がかつて業界首位だった日生は昨年度、第一生命にその座を奪われた。
首位に固執する日生にとって2番手は耐えられない屈辱だったのだろう。

国内市場は人口減や世代間スタイルの大きな変化で以前のような保険販売は通用しない。
外貨建てや低保険料の商品で場当たり対応しているが保険の真髄を忘れた事業姿勢はいずれまた市場から見放されるだろう。
保険料収入高の競争はもはや終わった。
事業体質の改善なくして売上高を優先した再編は小手先の手法としか思えない。

一方、損保業界も似たりよったりだ。
大手3グループに集約され今ややりたい放題。
自動車保険にみる毎年の保険料改定、ついに火災保険まで値上げする勢いだ。
身の丈に合った事業経営を無視し、安易な値上げなど市場に終焉を告知しているようなものだ。
顧客第一優先と宣伝してきたのは遠い時代の話に聞える。

主要商品の対象である自動車も住宅も中小企業・零細事業者も激減して販売先が先細りしている。
この現状下で保険事業会社としての使命を忘れた損保業界は非常に厳しい時期を向かえている。
保険料収入第一の経営ではこの苦境を乗り切ることはできない。
保険会社のご都合主義の保険商品と業務手法は売り手である多くの代理店の士気低下が生じていると聞く。

自ら斜陽化を急ぐ生損保業界は「保険の心を持った救世主」が現れない限り明るい未来はない。





by kokoro-tomnog2005 | 2015-08-27 11:07 | Business watching | Comments(0)

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