美術館絵画展・市民の眼とは

サラリーマンコレクターの知られざる名品と題した「わの会展」が昨年の12月5日から本日2月7日までのおよそ50日間にわたって神奈川県の平塚市美術館で開催された。
公立美術館では珍しい美術品コレクター集団のコレクションを展示公開した企画展だった。通常は美術館の展覧会といえば一系統に基づいた内容で行われるが、各地の市民コレクターたちのさまざまな作品で名品、珍品、知られていない作品など美術館で展示されることの少ない、家庭の壁に飾られるようなものも多くあって親しみのわく展覧会であった。

日本では壁に絵が飾られている家屋は多くない。まして日本画、油彩画、水彩画、版画などの区別に対する認識も低い。
各地で行われている名品展ではそのような目線に立ち鑑賞することは難しいのだ。
高名な作家の作品を手に入れ家に飾ることは不可能でだから観るだけでは感情は湧き上がらない。やはり一つ二つは自分が好きになった絵を家に飾りたい。
そう思うのが自然、美術館で名作を観ただけで終わりではその先に進まない。
日本の美術教育の欠陥は美術館のありようでもある。

多種多様にわたる作品群で市民目線に近い展覧会と評判になり入場者も多く詰めかけたようだ。私も都度3回観に行った。回数を重ねるごとに、より眼力が養われ多くの作品の魅力に感動を覚えた。

こうした展覧会が市民の足を近づける美術館になるように感じた。
「家に同じような絵を飾りたい」そう思う観覧者が増えたら日本人の心ももっと潤いのあるゆとりのあるものになるであろう。実にいい展覧会が行われた。平塚市美術館の英断を高く評価したい。

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by kokoro-tomnog2005 | 2016-02-07 18:53 | アートな日々 | Comments(0)

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