昭和職業絵尽というコレクション
2017年 01月 12日
「小鳥屋」 昭和31年8月制作
洋画家・和田三造(1883-1967)が描いた昭和職業絵尽(昭和14~16年)、続昭和職業絵尽(昭和29~31年)シリーズは木版画で72枚の希少作品。
監修は版元の京都版画院・品川清臣、伝統的な職人絵尽に範をとり、近代化に伴って現れた新しい職業だけでもなく、消えつつある伝統的な職人の姿だけでもなく、新旧両面から世相風俗を描いた職業人物画のシリーズである。
72枚すべてを収蔵する美術館・博物館、コレクターが現在いるのか定かではない。
私はこのシリーズに博物的史料価値を見出し3年前から収集し始めた。
現在72枚中56枚収集できた、残り16枚。
大半の在り処はわかるが高値だ。私の小遣いでは覚束ない。
今までのものは、版画店、古書店、ネットオークションなどからの掘り出し物だ。
コンプリートしたいがいつになるやら。
その暁には街のギャラリーでコレクション展をやりたいと考えている。
この希少な資料を多くの人に観て頂きたいから。
「汽車に働く人」 昭和30年12月制作
「シスター」 昭和31年9月制作