カテゴリ:アートな日々( 129 )

橋を渡るは

c0340785_09090422.jpg


「橋を渡るは」隅田川14橋 架空社 1996年初版
井上洋介(1931年生) 絵本作家、イラストレーター

隅田川の14の橋を渡る人々を版画で描いた大人向けの絵本です。
東京名所のひとつである隅田川は多くの文人によってその魅力を伝えています。

魅力のひとつである対岸をつなぐ橋
人々の平穏な生活を支える大事な橋
井上洋介は見事に14橋を表現しました。
秀逸な作品です。

c0340785_09091404.jpg


私が利用する機会の多い吾妻橋
いいねえ。


by kokoro-tomnog2005 | 2015-08-25 09:22 | アートな日々 | Comments(0)

山の湯

c0340785_10063371.jpg


「山の湯」 日本画  梶原緋佐子(1896-1988)
帝国美術院第11回美術展覧会出品 (昭和5年 1930)


もう見とれるのみです。
梶原の作品は京都市美術館などに収蔵されています。
この作品、原画を見たい!



by kokoro-tomnog2005 | 2015-08-07 10:13 | アートな日々 | Comments(0)

清水三重三の挿絵

c0340785_10222104.jpg
清水三重三(1893ー1962年) 大正・昭和時代の彫刻家、挿絵画家

大正11年の帝展で彫刻入選、川口松太郎や鶴八鶴次郎、邦枝完二などの小説の挿絵を描いた。
フォトの木版画は誰の小説の挿絵だろうか。
明治26年生まれ、昭和37年に逝去
大正、昭和前半に活躍した彫刻家の足跡をたどりたい。
少ない文献を探すことから始まる。



by kokoro-tomnog2005 | 2015-07-25 12:00 | アートな日々 | Comments(0)

鴨居玲展

c0340785_14235572.jpg
6月9日(火)17:00
東京ステーションギャラリーに行く。


東京では25年ぶりの回顧展だ。
とても希少な企画展だ。
これを逃したら
100点におよぶ作品群には当分、お目にかかれない。



1969年、41歳で新人の登竜門である安井賞を受賞。
1971年、スペインに渡り当地の人々との交流から
老人、酔っ払いなどの特異な
モチーフを作り上げた。

1977年に帰国、多くの自画像を残した。
この晩年期は「絵は私にとって苦痛そのもの」と言い
病との闘いもあって創作に行き詰ってしまう。


遂には自らの命を絶つ。
享年57歳
なんということか・・・


c0340785_14240311.jpg
ポストカードから「パレットに描いた自画像」

現物は笠間日動美術館・パレット館にある。



奇才と高く評価され作品の人気は相変わらずだ。
図録などでは「不安、孤独、悲哀、絶望、醜悪など」
人間の心の闇を鋭く描いたと紹介されている。

しかし

あらためて鴨居の作品を時系列に見て感じたのは
画家としての晩年の行き詰まりの悲しさであった。

奇才であることはまちがいないが・・・
不安で孤独だったのは自身だった。
生い立ち、性格などから紐解くと強い依存の心が見えてくる。
自己の存在を追及した時にすべては終わっていたといえる。

ああ鴨居玲の作品が1点欲しい。

金沢の知人のU氏がたくさんお持ちだ。
日曜日にお会いするので
鴨居の隠れた話を教えていただこう。


by kokoro-tomnog2005 | 2015-06-18 14:56 | アートな日々 | Comments(0)

仕事関連で訪ねた美術館


c0340785_18084743.jpg


6月5日(金)
仕事で目白へ そこでお客様の知り合いの美術館を訪ねる。



まずは講談社野間記念館
c0340785_18110167.jpg

近代日本の洋画展が開催されていた。
明治期の洋画壇で活躍した画家たちの作品が並ぶ。
この美術館の入口から館の玄関までの庭園は実に見事だ。

c0340785_18152407.jpg
c0340785_18154262.jpg
c0340785_18162867.jpg
作品は撮影できないがこの美術館の佇まいで中味も想像できよう。
ふだんお眼にかかれない優品ばかりだった。


次に訪ねたのが隣の永青文庫
細川家のお宝が展示されている。
元総理大臣の細川護熙といえば誰もがわかるだろう。

c0340785_18214097.jpg
c0340785_18221897.jpg
こちらは屋敷内という感じだ。

c0340785_18231719.jpg
加賀九谷焼展と細川家起請文の特別展が行われていた。(本館)


c0340785_18255939.jpg
実はこの別館が穴場
入館料は100円(本館は800円)
しかもお茶がついてくる。
中はシックな椅子とテーブルがいくつも並び
部屋の壁際L字型に九谷焼きなどの作品が展示されている。

品格ある空間でゆっくりお茶をいただき
心豊かに一時を過ごした。


仕事の延長で思わず美術館2館に行く事ができ
まるで休日を過ごしたかのように
リラックスできた。

こういう日があっていい。


                            

by kokoro-tomnog2005 | 2015-06-05 18:33 | アートな日々 | Comments(0)
c0340785_08082043.png


5月25日発売

私のアートライフの一部が掲載された。



by kokoro-tomnog2005 | 2015-05-26 08:09 | アートな日々 | Comments(0)

家に1枚の絵を飾ろう

c0340785_10125208.jpg


かつての日本の家は和風建築が主流だったこともあり、額縁のついた絵画などは飾りにくかった。
最近は洋風建築が主流になってフラットな白系のクロス壁なのでそのつもりになればこの壁を有効的に使える。

欧州などは歴史的背景もあることから普通の家庭でも何かしらの絵画が飾られている。
BS日テレの「小さな村の物語・イタリア」を見ていると素朴な田舎の家庭の各部屋に必ずといっていいほど油彩画や銅版画が飾られている。

日本の美術教育は非常に浅く小中高の年代に何も教えていないといっても過言ではない。
そのせいか日本美術の歴史的体系をほとんどの人が知らない。
日本画、洋画、版画の区別さえつかない。
浮世絵が海外で高く評価されているにもかかわらず日本人の多くはその価値さえわからない。

しかし教育がなされなかったとはいえ何もない殺風景な壁はなんとも寂しい。

1枚の絵を飾ることによって時々それを見ることによって人の心は何かしらを感じ始めるのだ。

最初は複製でもいい、写真でもいい、雑誌やカレンダーの切り抜きでもいい。
各部屋に1枚づつ、そうすることでだんだんと眼が肥えてくる。
感覚が豊かになってくる。

その繰り返しはおそらくいくつになっても心を穏やかにし自分自身を成長させてくれる糧になるはずだ。
私はそう思う。

家に1枚の絵を飾ろう。


<フォトの絵は、内田晃の「ポピー」油彩画です。>





by kokoro-tomnog2005 | 2015-05-08 10:39 | アートな日々 | Comments(0)

好きな色をウオッチング



c0340785_09411858.jpg

街を歩いていると気になるのが色だ。
色はその時々の時代背景が写る。

意図した色は流行り廃れが早いが生活環境に合わせた色はいつまでも飽きない。

都会と地方の色はまるで違う。
商業と住宅、田園、森林など地域によってまるで違う。
人の心に与える色の刺激は受ける側の心身状況によっても違う。

今の私は淡い茶系がしっくりくる。
少し疲れているのか落ち着きを求めている。

今日も都内で仕事だが私の目にとまる色はなんだろう。
雑踏で発見できる色は少ないが
ふっとできた隙間に何か新しい色が見えるかもしれない。

そんな楽しみを持って仕事の合間に歩くことは心地よい。








by kokoro-tomnog2005 | 2015-01-20 09:51 | アートな日々 | Comments(0)

c0340785_10323473.jpg

引札(ひきふだ)「福神金の蔓・発顕之図 恵比寿天」石版画 37.5×26㎝ (個人蔵)


引札とは江戸後期以後、商店が開店や商品販売の宣伝のために配った広告紙です。
語源は「客を引く」あるいは「配ることを引く」と言っていたので「配る札」という説があります。
当初は木版画でしたが明治時代に入り活版印刷が普及したことによって大正時代にはチラシへと変貌しました。

この引札は正月用のもので「絵びら」とも呼ばれ明治から大正にかけてのおよそ50年の間に全国の商店が配布したもののひとつで現在の埼玉・深谷市で雑貨屋を営んでいた橘屋芳太郎が明治期に配ったものと思われます。
福の神、恵比寿、金の蔓(つる)、鯛、富士山、鶴など正月にふさわしい縁起のよい図は見事です。

ちなみに配布者である「橘屋」の屋号は深谷は当時、みかん畑(橘)があったようでその由来と推測します。
「みかんの花の咲く丘」という歌をご存知でしょうか。これは作詞家・加藤省吾が深谷を舞台に作ったものです。
まさかと思いましたが屋号の由来の推測はあたっているかもしれません。

この希少な引札と同じものが「埼玉県立歴史と民俗の博物館」に収蔵されています。
はたして何枚くらい配布されたのでしょうか。
数百枚から1,000枚くらいでしょうか、そのうちの1枚が手元にあることはうれしいです。
おそらく現存は10枚とないでしょうね。

粋な引札、日本文化の深さを感じます。








by kokoro-tomnog2005 | 2015-01-14 11:21 | アートな日々 | Comments(0)

雪降る夜

c0340785_15462823.jpg
「雪降る夜」(仮題) 版画 1996年作 作者:吉江審


私の仕事部屋に飾ってあるはがき大の版画です。
知人だった吉江審(よしえ・ただす)さんの96年の賀状の図です。
吉江さんは東京デザイナー学院の先生でした。

その道では大変名の知られた方で教え子には現在活躍する大勢のデザイナーを擁します。
毎年いただいた賀状はプロの技というべきそれは見事な心魅かれる版画でした。


この96年から3年後の99年に吉江さんは51歳の若さでお亡くなりになってしまいました。
もっと作品を拝見したりお話しをお聞きしたかったです。


この作品の題目は知りませんが私は「雪降る夜」と勝手に名づけて吉江さんの偉大な足跡を思っています。



by kokoro-tomnog2005 | 2014-12-25 22:58 | アートな日々 | Comments(0)

日々のことをお気軽に綴っています。(トムノグ)


by トムノグ