カテゴリ:アートな日々( 129 )

1988年の図録(田中保)

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1年前に本棚の隅からでてきた美術館のチラシから
確か図録があったはずと思い、いろいろ探したがでてこなかった。
それが
考えもおよばない箱の中から1年ぶりにでてきた。

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25年も前にこんなに立派な企画展をやっていたとは感激だ。


by kokoro-tomnog2005 | 2013-06-24 13:39 | アートな日々 | Comments(0)
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手に入れたコレクションを抱えている時は
気持ちは高揚していますがほとんど無心です。
そして目利きの同志に見つからないように帰るのです。
誰も見ていないのにね。

帰宅して静かな部屋でサインを再び確かめたり
裏側に何か痕跡がないだろうかとか
とにかく隅々まで見て蒐集に間違いがなかったと言い聞かせます。
ここで一区切りついて箱にいれてそっ~としまいます。
あとはコレクションリストに記載してニヤニヤするのです。


by kokoro-tomnog2005 | 2013-06-11 18:22 | アートな日々 | Comments(0)

小市民・蒐集家のこころ

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おおこれはすごい!
ドキドキしながら絵のタッチやサインを確認する。
間違いない。
どうやら競争相手はいない。
値段も手が届きそうだ。
これを逃したら二度とお目にかかれない。
そしてまたドキドキする。
くわえてワクワクしてくる。


by kokoro-tomnog2005 | 2013-06-10 10:11 | アートな日々 | Comments(0)

絵画・今日の一枚①

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「街にて」  油彩  F50号  1940年制作(昭和15年)   
下関市立美術館蔵
松本竣介 (1912−1948) 明治45−昭和23

都会風景を詩情豊かに描いた画家である。
本作は青と白で明暗を表現し輪郭線を入れることで被写体を強調している。
塗り重ねられた何色もの青は濃い部分と薄い部分に人々のそれぞれの生活、
人生を感じ松本の深い思いを見る。
13歳の時に病気で聴覚を失った松本が独特な世界観を得たことは十分頷ける。
しかし天才といわれる画家はあまりにも夭逝だ。(36歳)


by kokoro-tomnog2005 | 2013-05-29 18:43 | アートな日々 | Comments(0)

企業蔵の絵画

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港区六本木の「泉屋博古館分館」に立ち寄った。
住友コレクションの専門美術館である。

今回は住友グループの各社が所蔵する絵画(静物画)の展覧会だ。
企業蔵なので普段公開されることはない。
企業の応接室や役員室に飾られ日の目を見ないが作品の多くは日本を代表する大家のものばかり。
大企業ならではの作品郡だ。
黒田清輝、和田英作、梅原龍三郎、安井曾太郎、岡鹿之助、川端龍子、中川一政など。
これが一度に鑑賞できるなんて機会はまずない。

64点の作品をひととおり鑑賞して自分好みを選んでみた。
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林武の「花」 油彩 およそ8号
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宮本三郎の「パンジー」 油彩 およそ6号

企業の風格は作品に表れている。
よくぞ一般公開した。
公開されない他の大企業の名画はいったいどれほどあるのだろうか。

5月12日まで  
入場料 一般800円 学生500円 中学生以下無料


by kokoro-tomnog2005 | 2013-04-25 07:00 | アートな日々 | Comments(0)
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堀口大學による37篇の詩と古澤岩美の挿絵による希少本
昭和47年(1972年)発行 限定本145部 本書は28番本
(個人コレクション)

当時の販売価格は9,700円らしい。
現在、古書店では2~3万円で売られている。

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口絵のシートは古澤岩美の銅版画
「老いたかまきり」


本書はいわゆる製本されたものではなく1枚毎のシート。
局紙といわれる高級和紙で仕上げており額装して楽しむこともできる。
タイトルは花と動物だが内容は人間界のもので大人の詩集と挿絵である。

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「海馬のサーカース」
見たところ 口尖らせた とぼけ面
どれも小粒で 可愛いが

37篇のシートを1W毎に額装して飾ったら約9ヵ月間、コーヒーブレイクとして楽しめる。

堀口大學(1892−1981) 詩人
古澤岩美(1912−2000) 画家
どちらも明治生まれの巨匠である。


by kokoro-tomnog2005 | 2013-04-12 10:06 | アートな日々 | Comments(0)

あーと放談会へ

あーと・わの会の第33回放談会(3月31日)に出席した。
この会はコレクションした絵画などを持ち寄り紹介するもの。
コレクターは
お金持ちもいれば私のような普通のサラリーマンも。
評価数千円のものから高額なものまで幅が広い。

皆さん自分のコレクションを見せたい、そして蘊蓄を語りたいと電車を乗り継いでやってくる。
この日は東京・京橋で午前9時のスタート。
遠方の方は5時起床だなんて笑ってました。(私も6時起床でした)

200円で買った陶製の人形(評価数十万円)、数千円で買った文化大革命の中国絵画、1万円で買った物故大家の油彩、正価百万円で買った油彩など。
それこそいろいろな作品が紹介され見ているだけでも楽しい。
TVの開運なんでも鑑定団をはるかに超える内容と思いますね。

私は

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古沢岩美美術館月報161冊(希少!この美術館もう無いですから)
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森清治郎(1921−2004年) 洋画家 「サン・クールの眺め」 1958年制作 油彩
(55年前の滞欧時に描かれた希少作品)

どちらも格安で入手したコレクションです。
サラリーマンコレクターは少ない毎月の小遣いで掘り出し物を探してくるのが醍醐味なんです。
コレクターの種類としては「落ち穂拾い派」と呼ばれています。
お金があればいくらでも名品を手に入れることができますが無いのですから仕方ありません。

ふだん身近にコレクションの話しができる人はほとんどいません。
しかし今日だけは同じような思いを持った人たちが満足して過ごせる唯一貴重な日なのです。
帰り際、会の世話役の方が「コレクターは孤独なんですよ。家や地域や会社では誰も相手にしてくれませんから」との呟きに爆笑して別れました。

次回がさらに楽しみです。
この放談会はどなたでも参加できます。


by kokoro-tomnog2005 | 2013-04-01 14:27 | アートな日々 | Comments(0)

小4の素描画

親戚の小学4年生(10歳)の少年が数分で描いた絵です。

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誰が教えたわけでもないのに陰影をつけている。

この子はいいものを持っている。


by kokoro-tomnog2005 | 2013-03-21 17:05 | アートな日々 | Comments(0)

古沢岩美は第2次大戦で中国に従軍し過酷な戦争体験をしている。
その激戦の地から家族や友人、知人に宛てた手紙がこの本となった。

      

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「軍事郵便」 1996年発行 美術の図書・三次企画 

軍事郵便はその性格上、軍により規制されていたので言いたいことは書けないが古沢の手紙はあたり障りのない文章と戦地の素描画を書いたものでかえって悲哀を感じさせる。
この本に掲載された手紙は家族や友人が大切に保管し後に古沢に渡したものである。

他の書籍資料から古沢がどれほど戦争を憎み反戦画家となったかは知っていたがこの軍事郵便からさらに静かに戦争への怒り憎しみを感じとることができた。

エロチックな裸婦画の代表のようにいわれているが本質は全く違う。
戦争により失ったものへの悲しみを避けて通るようなエログロにあえて挑んでいったのが古沢という画家だったのだ。



       

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軍事郵便に掲載されている写真

左があの岡本太郎、右が古沢である。
戦火の中で出合った互いに知り合う画家同士が何を語ったかはいうまでもない。


by kokoro-tomnog2005 | 2013-03-12 19:42 | アートな日々 | Comments(0)

      

画家・古沢岩美(1912−2000)の美術館が開館したのは1975年(昭和50年)である。
熱心な支援者だった当時の東洋信販・社長の大谷昭雄が山梨県の富士を望めるリゾート地に建設したものだ。
作品も相当な数だったらしい。
記念して作られた美術館カタログには油彩74点、水彩5点、デッサン18点、版画34点、陶磁器16点の147点が掲載されている。
美術館は画家の集大成ともいえる殿堂だった。

しかし1981年(昭和56年)に東洋信販が会社更生法を申請し破産。
その後、1989年には事実上の閉館となってしまった。
古沢ファンとしては痛恨の極みであるが大量の作品がどう散失してしまったのか気になるところである。

フォトの美術館月報99号は1983年10月に発行されたもの。
これら月報がいつまで発行されたか不明だが貴重な資料であることはいうまでもない。
先日、奇跡的に古書店で150部あまりを発見し身震いをした。
号毎に画家の紹介や他の美術批評記事が満載され充実している。
これだけの資料に再び出合うことはない。
手ごろな価格であったことも幸いして入手できた。
これらの資料から1975年に遡って画家の辿った道程をあらためて知りたいと思う。

希少な資料は時として作品以上の価値を持つことがある。




by kokoro-tomnog2005 | 2013-03-12 17:32 | アートな日々 | Comments(0)

日々のことをお気軽に綴っています。(トムノグ)


by トムノグ