国宝級歌手 東海林太郎
2006年 03月 31日
東海林太郎をご存知だろうか。
おそらく50歳未満の方には古すぎて知る機会もなかったであろう。
年代からすれば70歳以上の方なら誰でも知る国宝級歌手なのである。
元々はクラシック歌手を志していたのだが、当時はそれで生活が成り立つはずもなく幾多のレコード会社を経た後、ヒット曲「赤木の子守唄」で世に出る。
独特の髪型にロイドめがねで燕尾服を着て直立不動で口を大きくあけて歌う。私は小学生の頃(昭和30~40年代)、テレビ東京の懐かしのメロディでその歌う姿を何度も見て子供心にいい歌手だなあと感じていた。
日本歌手協会の初代会長をつとめ、歌手として数々の賞を受賞。
国民的と評価され、国から文化勲章も受けている。
東海林太郎は生前「私にとって赤城の子守唄もシューベルトやベートベンの歌曲も歌う心構えには、いささかの区別もありません」と語っている。
昭和47年10月、73歳でこの世を去るまでレコードの吹き込みは
2000曲におよぶという。
今の演歌の原型は東海林太郎の歌謡が基をなしているとも言われている。
私はカラオケに行くと必ず東海林太郎の「国境の町」「すみだ川」
「野崎小唄」を歌う。
知人たちは一様に驚き「古い歌よく知ってますねぇ」と目を丸くする。
そうは言われても子供の頃から好きなんだからしょうがない!