絵画の価格って
2006年 05月 11日
絵画のサイズは号数で表示されています。0号から始まり1、SM、6、10、30といったような具合です。
最近、インターネットや雑誌で作家の評価が号10万円の場合、10号の作品は10万円×10号で100万円だというような記載が見受けられます。それだと100号の大作だったら1,000万円にもなってしまいます。
市場取引でそんなことはなく、実際には比例評価が現実的です。
例えば号10万円評価なら3号で35万、6号で55万、10号で80万という感じです。しかしこれも作家によってはもっと高くなったり、低くなったりします。実のところ号評価というのは価格の実勢を知る手がかりにはならないということです。
あくまでも作家の人気や知名度の目安ととらえた方が正解です。
本来は作家自身の評価、作品の内容、出来映え、保存状態などを総合的に勘案して決められます。
わかり易くいえば多くの見る人の心をとらえて離さない魅力のある作品が高い評価を受けるということです。
画商の方々が決める評価は以上のことを踏まえた上で長年の経験によって出されるものです。
テレビで紹介される絵画鑑定などを見ていると必ず上記の
アンダーラインを引いたところの言葉が出てきますから注目してみてください。
要は絵画が商品ではなくあくまでも美術品であるというところが定形価格がないということなんです。
作品を何度か買ってみるとその辺がわかってきます。
購入してじっくり手元で作品を見直した時「これはいいものを手に入れた」と満足するか、「高い買い物をしてしまった」と後悔するか。
適正価格は購入後に見えてくるものだともいえます。
以上素人収集家のたわ言でした。