心のふるさと
2006年 09月 30日
これは大変な問題です。
心の帰省地がないのですから拠りどころがないことを意味します。
父さん母さんの懐、家族のにおい、隣近所の人情の機微、幼なじみと遊んだ場所、そして母さんの手料理、かつての人々にはそれがあったから試練や挫折があっても頑張れたのです。
心のふるさとづくり、今の日本の大きな課題のような気がします。
千昌夫の「ふるさと四季をうたう」(作詞・作曲/遠藤実)
春は菜の花が揺れていた あの頃の母さんの笑顔に逢いたいな
夏は家族して海へ出た
リヤカーを引く父さんの背中は広かった
ふるさとはふるさとは 父母の匂いがするよ
あの人のあの友の 想い出を唄おう
秋は稲穂にも赤とんぼ 初恋のあの人と別れた山の駅
冬はしんしんと雪が降る
静けさに涙置き 心を休めたい
ふるさとはふるさとは 父母の匂いがするよ
あの人のあの友の 想い出を唄おう
私の育った所は都市開発が進められ、今では実家も隣近所の人たちも幼なじみもいません。
しかし形は残っていなくとも心のふるさとであることにかわりありません。
だからせめて自分の子供たちには心のふるさとを残してあげたいと思います。
(フォトは細君のふるさと静岡・西伊豆の風景です。
うらやましく思います。)
別館ブログ「トムノグおじさんの飲食日記」
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