レジメンタルタイ
2006年 12月 07日
私もこのシンプルさが大好きで所持するタイの3分の1はレジメンだ。
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レジメンタルとは、16世紀頃の英国陸軍連隊をいい、レジメンタルストライプは連隊旗の縞模様のことだ。
柄は左肩から右に流れるものをいう。
しかしこのタイは、英国連隊の歴史と精神を刻んだ軍の誇りであり、関係者以外の使用には注意が必要だ。特に国際舞台での使用は避けたい。
一方、右肩から左に流れるものは、米国式で「クラブストライプ」といい、学校やクラブが1920年以降に採用したのが始まりである。米国における流行のきっかけは、英国皇太子(ウインザー公)の訪米とされ、その際皇太子のネクタイは、近衛歩兵第一連隊のレジメンタルだった。しかし米国では単純に全土に広がったものではなく、東海岸のエリート層の特別な象徴ともいわれる。
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さて日本には、1960年代、「アイビーファッション」ブームと共に紹介され、たちまち人気を呼ぶ。
しかし英国や米国での由来に関係なく意味も知らずこのネクタイをしめているのは日本人くらいらしい。
もちろん十分承知している方々も多い。
もし英国や米国に出向いたり、頑固な英国人や米国人と出会うことがあるなら、このネクタイをしめるには、それなりの覚悟が必要だ。
そうはいっても
日本でこれだけ受け入れられたレジメンタルタイは、そのシンプルで気品漂う柄が単に日本人の好みに合っていたというほかない。
私も絶大な支持者のひとりだ。
ネクタイ売り場に行くと真っ先にレジメンに目が移り、新しい柄を探す。左下がりか右下がりかにこだわって。