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良き時代の「初天神」という噺

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前座が演じることを許されている演題を前座噺と呼ぶんだそうで、「初天神」もそのひとつです。
トム亭ノグ助は、今この演題を毎日聴いて覚えこんでおります。
「なぜ」って
そりゃあもちろん演じるためにです。
機会があったらどこかでやってみたい。

前座噺といっても前座ばかりが演じる訳ではなくて小三冶師匠のような大家が演じるとそれはもう笑いっぱなしです。
元々は上方で演じられた噺だそうで小三冶師匠は桂南喬師匠から習ったといわれます。

こまっしゃくれた子供の描写が妙におもしろいのです。
なんでも手に入る現代の子供たちと違って、唯一祭りなどのタイミングに「あれ買って、これ買って」とねだる昔の子供。買ってもらうものは、飴玉や団子や凧といったほのぼのとしたものばかり。



物が豊かな時代に生きる現代人にとって比較はできませんが、飴玉ひとつで喜ぶ子供がいた時代は「心の豊かさ」できっと勝っているのでしょうね。
そんなことを考えさせられながらゲラゲラ笑って聴いております。


by kokoro-tomnog2005 | 2008-02-20 18:16 | 落語百席 | Comments(0)

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by トムノグ