2015年 05月 08日
家に1枚の絵を飾ろう

かつての日本の家は和風建築が主流だったこともあり、額縁のついた絵画などは飾りにくかった。
最近は洋風建築が主流になってフラットな白系のクロス壁なのでそのつもりになればこの壁を有効的に使える。
欧州などは歴史的背景もあることから普通の家庭でも何かしらの絵画が飾られている。
BS日テレの「小さな村の物語・イタリア」を見ていると素朴な田舎の家庭の各部屋に必ずといっていいほど油彩画や銅版画が飾られている。
日本の美術教育は非常に浅く小中高の年代に何も教えていないといっても過言ではない。
そのせいか日本美術の歴史的体系をほとんどの人が知らない。
日本画、洋画、版画の区別さえつかない。
浮世絵が海外で高く評価されているにもかかわらず日本人の多くはその価値さえわからない。
しかし教育がなされなかったとはいえ何もない殺風景な壁はなんとも寂しい。
1枚の絵を飾ることによって時々それを見ることによって人の心は何かしらを感じ始めるのだ。
最初は複製でもいい、写真でもいい、雑誌やカレンダーの切り抜きでもいい。
各部屋に1枚づつ、そうすることでだんだんと眼が肥えてくる。
感覚が豊かになってくる。
その繰り返しはおそらくいくつになっても心を穏やかにし自分自身を成長させてくれる糧になるはずだ。
私はそう思う。
家に1枚の絵を飾ろう。
<フォトの絵は、内田晃の「ポピー」油彩画です。>