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「腹の虫」(中川一政)から

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中川一政はその生涯を孤独に頑固に生きて欲徳に走らなかった。
偉大にしてその偉大さをおくびにも出さない飄々とした生きざまは真の偉大さを語っている。
私は著書「腹の虫」を読みながらいつもそう思う。
文中に気に入った箇所があるので以下に紹介したい。

(一部抜粋)
私に画の先生はいない。先輩はあっても画をもって行って見て貰った事はない。
私は画をかくに手応えを唯一のたよりにした。手応えがなければ画は駄目なのである。
その手応えによって自信というものが出来るのである。
先生もしくは先輩にほめられてよい気になっているのは自信ではない。他信である。
自信と他信は似て非なるものである。だから画かきというものは結局孤独なものである。
ほめられてもけなされても孤独なのである。
私は自負という題で二十五の頃、詩をかいている。

われは石なり 道に落ちたる石也 
人、手にとれば玉となり
人、手にとらざればたゞの石にすぎず
われは石になりゐてうれしかりけり
人のひろひて玉といふまで








by kokoro-tomnog2005 | 2020-03-16 14:37 | 人の生き方 | Comments(0)

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