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傷だらけの絵画

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絵の具は褪せて剥離して元画が想像できない。

いつ頃だったかリサイクルショップで偶然眼にした。
傷だらけでおよそ購入する人はいないと感じた。
2か月ほどして再度訪問したところ、同じ場所に同じように悲しく置かれていた。
よく見ればK.Onitukaとある。調べたところ年鑑にも掲載されている鬼塚金華という画家だった。
題名「西伊豆風景・安良里」F4号、よく知る風景。
重ね塗りの筆致はあまり好みではないが通り過ぎるには作品が可哀そうな気がして僅かな金額で買い求めた。
自宅に持ち帰り、あらためて見るとどうにも鑑賞するに遠く絵画と評せない。
遊び半分で素人修復してみようかと思ったができるはずもない。

そもそも鬼塚金華を知らない。
興味本位で資料を探したところ、立派な図録を発見した。
中川一政や倉田三郎と交友があり春陽会の中堅として活躍した画家であることがわかった。

鬼塚金華(おにつか きんか)1897-1985 春陽会会員 
師:森田恒友
交友に中川一政、倉田三郎、遠藤典太 等

ここまでわかってこの作品をこのままにするのも忍びないと思ったがここ何年も放置してしまった。
最近あらためてどうしようか迷っている。
知人の絵画修復士さんに相談しようか。
 

コレクターの間では「修復するに値する作品か」というのが判断基準らしい。
図録に掲載された作品なら原状回復して残したいとも思う。
例え公開する機会がなくとも傷は癒してあげたい。

そんな訳で傷だらけの作品ほど愛おしいものはないと思える今日日である。
だから本音は、なんとかしたい。

こちらは図録から元画

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by kokoro-tomnog2005 | 2021-09-10 15:04 | アートな日々 | Comments(0)

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