休暇が続くと「髭」を伸ばしたくなる。
1週間くらいの休みだと薄毛派の私の髭はだらしなく貧相だ。
1ヶ月位い伸ばせばそれなりの格好がつくが、そんなに休んだら失業しちゃう。
遊びの時には髭をたくわえて文化人顔を気取り、仕事の時は髭なしのすっきり顔で清潔そうに見せる。
そんな自在な生活が出来たらどんなにおもしろいだろうか。
そうこう思いながらいろいろ調べていたら
本格的な「つけ髭」なるものが市販されているという。
仮装ではない美容的なものらしいが、これイケルかなあ。
なんてくだらないことを思ちゃったりした月末の超忙しい束の間でした。[E:bleah]
http://ficskokoro.blogzine.jp/nog/2006/07/post_7ca8.html
http://ficskokoro.blogzine.jp/nog/2005/08/post_2f1e.html
私もこのシンプルさが大好きで所持するタイの3分の1はレジメンだ。
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レジメンタルとは、16世紀頃の英国陸軍連隊をいい、レジメンタルストライプは連隊旗の縞模様のことだ。
柄は左肩から右に流れるものをいう。
しかしこのタイは、英国連隊の歴史と精神を刻んだ軍の誇りであり、関係者以外の使用には注意が必要だ。特に国際舞台での使用は避けたい。
一方、右肩から左に流れるものは、米国式で「クラブストライプ」といい、学校やクラブが1920年以降に採用したのが始まりである。米国における流行のきっかけは、英国皇太子(ウインザー公)の訪米とされ、その際皇太子のネクタイは、近衛歩兵第一連隊のレジメンタルだった。しかし米国では単純に全土に広がったものではなく、東海岸のエリート層の特別な象徴ともいわれる。
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さて日本には、1960年代、「アイビーファッション」ブームと共に紹介され、たちまち人気を呼ぶ。
しかし英国や米国での由来に関係なく意味も知らずこのネクタイをしめているのは日本人くらいらしい。
もちろん十分承知している方々も多い。
もし英国や米国に出向いたり、頑固な英国人や米国人と出会うことがあるなら、このネクタイをしめるには、それなりの覚悟が必要だ。
そうはいっても
日本でこれだけ受け入れられたレジメンタルタイは、そのシンプルで気品漂う柄が単に日本人の好みに合っていたというほかない。
私も絶大な支持者のひとりだ。
ネクタイ売り場に行くと真っ先にレジメンに目が移り、新しい柄を探す。左下がりか右下がりかにこだわって。
VAN創設者の石津謙介氏の語録から
「ネクタイは、実用的見地からいえば、若干の寒さしのぎにはなるものの、単なる装飾品であり、無用の代物である。だが男にとっては、自己PRの役割を果たす、大切なアイテムであることもまた、紛れもない事実なのだ。」
「ネクタイは、それをしめる人の趣味やセンス、知性といったバックボーンを映し出す鏡であることについては、今も昔も変りはないのである。」
「ビジネスシーンにおけるネクタイは、スーツが戦闘服の意味合いを持つとすれば、戦闘旗ともいえるものである。それなりの覚悟とプライドを持ってしめてもらいたい。」
「男の服飾術」の著者・落合正勝氏は
「ネクタイは、男が正しい装いをするなかで、もっとも正体がよくわからないものだが、もっともその人の正体を表すものである。」
「伊国のお洒落な男たちは、本当に気に入ったネクタイは100本のうち1本にすぎないという。そのネクタイを3日間続けてしめる。代わりに、毎日異なるスーツ、シャツ、靴を身につける。本来ネクタイとは、そういう類のお洒落なのだ。」
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服飾専門家の先人たちは、たかがネクタイされどネクタイをさらりと語る。
首からぶら下げるこの布は、時としてしめ付け、その人間を管理支配する。
そしてある時は、それを下げているだけでオフィシャルな場への入場が許される。
またお洒落という観点からいえば、気に入ったネクタイをしめているだけで爽快な気分になる。
レジメンタル、ペイズリー、タータンチェック、小紋柄、馬具やゲームのプリント、クレスト&ストライプ、ニットなど多くの種類がある。
しかしどれでもいいという訳にはいかない。
多くの種類から「時と場所を選んだネクタイをする」ことが大切なのだ。
今日はこれから社内会議だがどんなネクタイをしめていこうか。
気合を入れて伝統の英国連隊のレジメンタルでいくか!
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